
セッションで下手なメンバーと一緒になったら簡単な曲をチョイスしましょうについて考える。
セッションにボーカルで参加するときに、今日はどの曲を歌おうかなぁとか考えて準備していくと思います。
しかし、伴奏してくれるメンバーの力量によっては出来る曲と出来ない曲が当然有るので、共演してくれるメンバーの顔を見てから自分が歌う曲を後出しじゃんけんで決める事を私はお勧めしています。
この曲歌いたいと思って持って行っても、共演する人の技量がイマイチだと、思ったように歌うことが出来ずに、演奏がギクシャクした結果上手く歌えなくなってボーカリストが最後に血まみれの晒しもの状態に成ってしまうというのはよくある事です。
行ってみれば演奏上の貰い事故ですね。
自分以外は全員セッションホストと言う場合は比較的何をチョイスしても良いとは思いますが、ホストと言ってもピンキリですから、場合によっては力量を見極める対象に含めてから選曲した方が良いかもしれませんね。
セッションホストやるのに資格や試験がある訳でも無いので、なんじゃこれ的な人がホストやってるケースも結構あるんです(他人のこと言ってる場合では無いですが)
では、一番安全な曲のタイプはどんなのでしょう?
キー:CかFで黒本に乗ってるキーと同じもの
テンポ:160/bpm
曲調:スイング
特徴:特にキメらしいキメは無し
と、こんな感じの曲ですかね。
・キーに関する注意点
ボーカルなので、黒本のキーではなく自分に合ったキーに移調していると思いますが、調号の記号が増えると演奏の難易度も上がります。
CとかFとかBb。せいぜいEbとかなら比較的安心な範囲だと思います。
この場合に確認しないといけないのは、ドラム以外の音階が有るパート全部の力量ですね。
スキルが低そうな人が居る場合は、臨時記号が沢山ついた調の曲は避けましょう。
これは、誰か下手な人が居ると成立しなくなるためドラム以外全員のスキルとの相談に成ります。
また、ジャズの場合はフラット系のキーの方が比較的よく遭遇するのでシャープ系で臨時記号が沢山ついてるのは、特に危険です。
黒本に乗ってるキーと同じにする必要は全くありませんが、自分のキーを考えてみたら黒本と一緒だったと言うのがあれば、一番安心ですね。
・テンポに関する注意点
基本的に下手な人にはテンポキープするという概念が有りません。と言うか出来ません。それくらいテンポキープは難しいものです。
結果的にテンポの速い曲はだんだん遅くなり、テンポのゆっくりな曲はだんだん早くなって、自分が演奏しやすいお気楽なテンポに近づいて行きます。
これは、「下手は全部ミディアム」と言う格言であらわされているものです。
このお気楽なテンポの代表格が160bpmですね。
つまり、160bpmくらいの曲なら最初からやりやすいテンポなので、テンポキープを意識しなくてもテンポが変わらずに演奏して貰える可能性が高いと思います。
・曲調に関する注意点
基本はお気楽なテンポ160のスイングが一番安全です。
また、ボサノバの場合は160bpmでは下手なドラムの人は叩けません。
ボサノバで安全なテンポは90bpmから100bpmと言う所だと思います。
また、ワルツは下手が居る場合は避けた方が良いと思います。
どこかに3拍ではなく間違えて4拍で取ってしまって、サイズがグチャグチャに成るという事故が発生するリスクが高いです。
勿論ですが、5拍子とかも論外ですね。
・曲の特徴について
基本的に初見でコードでは無くて音符を弾く必要がある曲は避けた方が良いと思います。
また、構成が複雑な曲も、すぐにどこ行ってるか分からなくなるので避けましょう。
キメが有る曲も、キメが飛ばされても問題無いようなケースを除いて、下手な人はコード以外は譜面を見ていませんので、ビシッと止まるところで誰かが飛び出してしまうとかは良くある事故です。
キーにも絡みますが、転調の多い曲も避けた方が良いと思います。
さて、このような考慮をしながらモタモタせずに速やかに曲をチョイスして伴奏用のリードシートを共演者に配りましょう。
リードシートの配布にもたつくかもしれないので、譜面配る作業をしながら全員に曲名を先にコールしておく方が良いでしょうね。
勿論、自分が歌いたい曲と言うのが最優先なんですが、貰い事故を避ける意味でも、メンバーの顔触れを見てから選曲の最終確定を行うことをお勧めします。
逆から言えば、上手い人ばかりだから、この際冒険してみようって事で難しい曲を出してくるのも勿論ありですよ。
と言う事で、今回はセッションで歌う時に血まみれにならないための考慮点に関するお話でした。
ちゃっぴーラボでは、ジャズボーカル スタートアップレッスンも実施しています。
ここで話したような内容にも触れる事が多いです。
こういうの、良く判らないんだよねって人は試しに受講してみるのもお勧めです。

