2026-03-09(日) ボーカルで歌ってるときにマイクのポジションが悪いと言われましたについて考える


ボーカルで歌ってるときにマイクのポジションが悪いと言われましたについて考える

今回は、マイクをどう向けるかとかに関してのお話です。

なお、この内容については私の個人的な考えを含んでいますので、そういう考えも有るよねという観点で聞いてもらえば良いと思います。

歌を歌う時にマイクを使うわけですが、マイクを持つ人、スタンドに立てる人とかスタイルは色々ですけど、マイクと口の位置の関係って本来どうしたら良いんだろうって結構悩みどころだと思います。

マイクの種類によっても、一般的なものから指向性の高いもの迄色々とありますし、ダイナミックなのかコンデンサなのかとか種類も有って悩ましい所だと思います。

持ち方についても、マイクをまっすぐ口の方に近づけてマイクのグリルを握ったりせず、ボディーも強く握り込まずにとかガイドされていると思います。

今回話したいのは、角度と距離についてです。

まずは、マイクの角度について。

マイクを口にまっすぐ向けることで、効果的に声を拾えるようにしましょうと言われることが多いですが、まっすぐってどの程度まっすぐなのって思いますよね。

この画像は、代表的なマイクのSHURE SM-58のガイドのサイトのものです。
https://www.shure.com/en-US/docs/guide/SM58

絵が示す意味合いとしては、マイクの方に向かってくる音(モニターから来る音)はマイクの反対側から来るようにすると良いという意味が有ると思います。
スピーカーに向けるとハウリングが発生するので、これは当然の事かと思いますが、気にして欲しいのは、マイクの指向性が示す範囲です。

マイクの向かう方向に対してほぼ180度をカバーしているのが分かると思います。
厳密に言ったら、効果的な範囲は前方120度くらいというとこですね。

つまり、前方120度の範囲であれば、真正面でなくても音を拾う効果に大きな差は無いという事になるかと思います。
(指向性の強いマイクの場合はこの角度の範囲が狭くなります)

もう一つの観点ですが、自分の声が口からマーライオンのようにまっすぐ出ているとは限らない点です。
ここは個人差が大きいと思いますが、鼻からも響きが出るでしょうし、私の感覚的には顔の正面よりも少し下に向けて出てるんじゃないかと感じる時も有りますが、出してる声の種類によっても結構変化が有るように感じます。

よって、これらを考慮したマイクの角度で拾うように意識すれば良いので、そこまでシビアに考える必要は無いように思います。

体感的に、拾えてるなというポジションを認識することは大切なので、こんな声を出してるときはこのポジションの方が良さそうだ程度の意識を持ちながらで良いのではないでしょうか。

そして、私が一番話したいことは、マイクとの距離感についてです。

個人的には、ボーカルにもダイナミクスが重要で大きな声から小さな声まで効果的に使い分ける事が出来れば表現の幅はかなり広がると思います。

でも、声のダイナミクスとボリュームの大小は直結しない点を考慮する必要があると思います。

大きな音量で張り上げて歌うことで、盛り上がりを表現したり躍動感を演出したりする反面、小さい声で緊張感を演出したりするケースが有ります。

でも、実際の音量にこれが直結するとどうなるかというと、ボーカリストが大きな声を出した瞬間に、聞いている側はうるさくて不快な気分に成るケースが多いです。

いわゆるカラオケで大音量でがなり立てる素人的で不快な歌い方に聞こえます。

私はこれを「オンマイク症候群」と言ってるんですが、唇に付くかつかないかの距離のままで、大音量の音声で歌えば、当然マイクが拾う音量も大きくなって、うるさいと感じる音量に成ってしまいます。

特に、大きな声が出せる人がこれをやると、聞いている側のストレスは最高潮に達しますね。

こういう場合にはマイクとの距離を取って、マイクが拾う音量としては小さくする必要があると思います。

そうすると、大きな声出す意味ないじゃんと思われるかもしれませんが、大きな音量で歌う時の声のニュアンスには既に大きな音量なりの表現が付いているため、聞く側にはインパクトのある音だとはしっかり伝わります。
なおかつ、物理的な音量は大きくないので、耳にも優しくて歌がスーッと入って行く感覚に成ると思います。

逆に、小さい声で歌いたい場面では、マイク拾う音量も小さく成るため、逆にオンマイクで近づけて歌います。

小さい声で歌う声には、小さい音なりのニュアンスが含まれているので、ある程度ボリュームが有っても、小さい声だなと認識しながら明瞭に歌を受け止めることが出来ます。
この辺りに興味が有ったら、クルーナー唱法とか調べてみてください。

さて、マイクの特性に戻りますが、この図はさっきのSM-58のガイド資料の内容ですが、マイクと口の距離感とその特性について表したものです。

近づけなければダメとは書いて無くて、距離や位置によって発生する音質的な特徴を表しているものです。
これらの効果を意識しながら、その時の表現に最適なマイクの位置を意識して歌うことが重要なんじゃないかと思います。

大きな声が出せる人に関しては、出せない人に比べると表現の幅で大きなアドバンテージが有ると思いますが、それをオンマイクでがなり立てられると、聞くのが辛い素人の声に成ってしまう所が注意点なんじゃないかと思います。
私も大きい声が出るほうなので、最初の頃はジャイアンみたいだって良くからかわれました。いやダメ出しか😅

このようなポイントについても、ちゃっぴーラボでは「ジャズボーカル スタートアップレッスン」及び「何でも個人レッスン」でガイドしたりしています。と言っても、書いてる事判ったらわざわざ受講の必要は無いともいますが・・・

興味のある方や、実はその辺良く判らないという方は、受講をお勧めします。

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