
セッションで下手くそなドラムに当たると嫌だよねについて考える。
ジャズドラム修行中の皆さんにとっては耳の痛い話だと思います。
でも、結構よく聞く話だし自分自身もそう感じる時が有るので、ある意味べからず集的に書いてみました。
セッションに行った時に一番良いのは自分よりもレベルの高い人に囲まれて演奏できる機会に当たる事ですね。
でも、セッションは自由参加なので、当然のことながら常にそんな状態に成る訳では有りません。
上手な参加者も居れば、当然下手な参加者もいます。
これは私の勝手な感覚によるものなので、必ずしもそうだと言い切れるような話では無いですが、下手な参加者が入っているパートのトップに君臨するのがドラムのパートなんじゃないでしょうか?
走ったり、もたったりは当然のことながら、自転車のタイヤが丸じゃなくて◆に成ってると思わせるようなギクシャクしたテンポで演奏したり、周りの音を全く聞いて無くて、我関せずで勝手に叩いている人が結構多いと思います。
では、何故ドラマーに下手が多いのか、私なりの考えを書いてみましょう。
◆ 比較的初期段階からセッションに参加できるので、結果的に初心者が多い
あなたが、ピアニストやギタリスト、またトランペットとかサックスだったとしましょう。
ジャズのセッションに参加して演奏できるようになるまでに、どれくらいの練習期間が必要でしょう?
最低限、自分がコールした曲だけ出来る状態に成るまでとしても、テーマを弾いたり、バッキングしたり、嘘でもアドリブしたり出来ない事には参加できません。
でも、極端に言えばジャズドラムの場合、シンバルでチーン、チッキ、チーン、チッキ出来れば、一応演奏に参加した風に成る事が出来ます。
結果的に、参加できるようになったし、特に技術向上しなくても楽しいから良いやって人が結構な数いるように思います。
現状に満足してしまって上手くならずに周りに迷惑をかけてる事に気が付かない状態って事ですかね。
◆ 比較的音量が大きいので間違った時の破壊力が大きい
少しくらいミスったところで、全体の流れから見れば修復可能なものも多いですが、ドラムは音量が大きいため、いびつなタイミングで、ドカドカ大きな音を出されると、簡単に音楽の流れを破壊します。
例えて言えば、賽の河原で小石を積み上げるように、繊細に注意して他の楽器の人が積み上げているものを、ドラマーと言う鬼がやってきて、ぐしゃっと壊して回る感じですね。
他のパートの人から見たら、「何してくれんねん!」ってな状況だと思います。
でも、当の本人のドラマーは、自分がぶち壊してる事なんか分かって無い訳ですね。
◆ 音楽的な勉強をしていないので、自分がどこ演奏してるのかすら分かって無い。
チーン、チッキ、チーン、チッキするだけで、何も分かって無いので、他のパートの人たちがエンディングに入って行って奇麗に終わった後も、何食わぬ顔でチーン、チッキしてたりします。
つまり、曲に対する理解度が極端に低い訳ですね。
何の曲やってるか、いまAメロなのかサビなのか、いつ終わるのか、さっぱり分からない状態で演奏している人が多いんです。
でも、何となく出来てる気に成っちゃう。
◆ テンポキープが出来ない
これは、他でも書いた「下手は全部ミディアム」の格言にもあるように、一定のテンポを保つことが出来なくて、常にお気楽なミディアムテンポになってしまったりします。
そもそも、テンポキープ自体はとても難しいので、初心者では完全には無理です。
でも、初心者でも叩いてる気に成れるので、セッションに参加してきます。
これも、キープできなくても、まあ良いじゃんって事で出来てる気に成っちゃう。
さて、ドラマーの皆さんから見たら、少し自分もこれに当てはまってるなと、心がピリピリする人も居るでしょう。
また、他のパートの人から見たら、あの人の事だなぁとか思い浮かぶ人が居るかもしれません。
さて、私が最終的に言いたいのは何かというと、こういう事です。
「ジャズドラマーの初心者および中級者の諸君。君たちはこういう目で見られているぞ」
と言う事です。
ジャズドラムは、ジャズの他の楽器より数段間口の広いパートなので、比較的簡単に合奏に参加することが出来ますが、良いドラマーに成るか、共演したくないドラマーに成るのかは、常に自分の演奏に対してブラッシュアップしていっているかどうかに掛かってきます。
簡単だから初心者なのにセッションに参加できるので、結果的に迷惑をかける存在のままで居るか、初心者からセッションに参加できることを利点として、周りに迷惑かけながらでも着実に技術を向上させて、良いドラマーに成るかドラマーであるあなたの努力に全て掛かっていると思います。
でもね。
委縮したらダメだと思うのです。
迷惑かけちゃうから、セッションに参加するのはやめとこう。
では、ダメなのよ。
迷惑かけるけど、そのうち上手になって、あんたにドラム叩いて貰うと気持ちいいわって言われるように成らなきゃならんのよ。
同じ、ドラマーとしてお互い頑張ろうじゃないですか!
(自戒を込めて)

